虎尾のサトウキビ列車(その1)
 台湾鉄道の旅(その1)から、独立したページにしました。

 台湾に唯一残るサトウキビ列車(甘蔗列車)だよ。
 ページ内の情報がみなさまのお役に立てば幸いです。

 この「(その1)」は、あまり情報を得ないまま行き当たりばったりで取材したときのものです。
 沿線の情報などは「基本情報」のページに書いてあります。

2015/02/10


サトウキビ列車が走る虎尾行きのバス。

事前の情報では、「斗南車站前に
バス乗り場がある」ということだったが、
すぐには分からず、ちょっと焦った。

何のことはない、駅舎を背にして
時計の2時方向にバスの斗南站の建物が
後ろを向いて立っているような格好で、
全く目立たなかっただけだった。

07:00発のはずが、06:45に発車した。
ダイヤ改正でもあったか?
まさか15分も早発しないと思うが。
 
客室の最前列にスピーカーがあり、
ラジオの放送を大音量で流していたので
「やめてくれぇ」と思ったのだが、
台湾での英語講座をやっていた。

「Excuse me.は、對不起の意味です」
といった内容などだったので、
うるさいと思いつつも、
思わず聞き入ってしまった。
日本では高速バスのような造りの
立派な「2階だけバス」に、
つり革があって笑えた。

全区間の乗客は基本的に俺1人。
途中の停留所間での乗り降りは
2~3人あった。
 
斗南から17~18分で虎尾站に着いた。

毎シーズン「今年で最後」と
言われているらしいサトウキビ列車が、
今シーズンは果たして動いているかな。
虎尾站を背にして左(西南西)方向に
少し進むとある虎尾郵局。
虎尾郵局からさらにそのまま進むと
いよいよサトウキビ列車の踏切がある。
虎尾站からだと400mほど。

この写真は踏切付近から製糖工場
(踏切に向かって左)方向を撮影。

太陽と線路を強調させるために露出を
調整しているが、周囲は普通に明るい。

この線路の光り方だと動いていそう?
 
 
真ん中の電信柱を境にして
向こう側が現役(?)の線路で、
手前はどう見ても使っていない線路。

つまり昔は複線だった?
使っていない線路の上にはプランター。 線路(といってもほとんど普通の道
みたいになっている。)を
製糖工場方向に少し歩くと、
製糖工場の敷地の端の踏切に出る。

この写真の中央上部に
線路を跨ぐようなアーチ状のものが
写っているが、その向こうが製糖工場。

この踏切は遮断機を係員が操作する。
踏切の係員にサトウキビ列車が
工場から出る時刻を聞いたら、
「08:00」と「08:20」と教えてくれた。
よかった。今シーズンも動いていた。

バーが下がってきてもおばちゃん
が平気で通り抜けようとする。

おばちゃんはどこでも
恐いものなしだね…。
 
 
8時過ぎに最初の列車がやってきた。

仮に「1便」とする。

機関車は143号で、貨車は60輌だった。
「1便」の後、線路沿いに歩いていたら
約15分後に次の列車が行った。

仮に「3便」とする。

機関車は116号で、貨車は54輌だった。
踏切でけたたましく汽笛を鳴らしながら
建物をかすめるようにゴトゴト走る。

30秒の動画はこちら
 
サトウキビ列車を運行しているので
踏切道を通るときは
「停まって」「看て」「聴け」ってさ。

製糖工場の地点から、
高鉄(新幹線)と立体交差する地点
まで歩いてみる。
 
広かったり狭かったりするものの、
基本的に線路に並行して道がある。

道がない一部の区間は
線路を歩いてもまあ問題ない?
事前の情報では、短い川を渡る部分が
線路だけのようだったが、
つい最近道路ができたようで、線路に
並行して新しい橋が架かっていた。

「線路の橋は歩行者通行禁止」
の注意書きがまだ立っていた。
 
ポツンと立っていた信号機。
通電はしていないようだった。
現役かどうかは分からない。
 
製糖工場出口の踏切から、
「3便」の収録や沿線風景を撮影しつつ
のんびり歩いて約1時間で
高鉄との交差地点付近に着いた。

そこで、ほぼ10:00ちょうどに
製糖工場向けの列車が来た。

仮に「2便」とする。

機関車と排気ガスが見えてきた時に
「高鉄126次」が通過した!

動画からのキャプチャー。
そして「2便」が通過中に、
今度は「高鉄123次」が通過した。

まさか1本のサトウキビ列車の通過中に
2本の高鉄との交差が撮れるとは!

機関車の番号は確認し忘れたが、
貨車は54輌だったので、
「3便」が先に戻ってきたと思われる。

動画からのキャプチャー。
40秒の動画はこちら
欲を言えば、こういうタイミングで
収録できれば最高だったね。

この写真は動画からのキャプチャーを
合成したものです。
撮影日はこのタイミングではありません。
 
澄んだ青空の下、パパイヤの脇を、
製糖工場向けの2本目が10:10
に通過した。仮に「4便」とする。

機関車が143号で貨車は60輌だった
ので、「1便」の折り返しと思われる。

【追記】
列車は複数の装車地で空車を少しずつ
切り離して行き、帰りは逆に積載済の
貨車を各装車地で少しずつ連結して
精糖工場に戻ってくるということが分かった。

空車での行きと、積載しての帰りの
貨車数が同じか確認していないので、
貨車数ではなく、DLの番号で
何便の折り返しかを判断するのが
よいと思う。
長い長いサトウキビ列車が
製糖工場に向かっていく。

この日は午前中だけで4本撮れた。
1便・3便・2便・4便の順だった。

1便の折り返しが4便、
3便の折り返しが2便と思われる。

通過順からすると、1便の方が遠くへ
行って積み込んでいるのか?

またここへ来る機会があれば、
サトウキビの積込場まで行きたい。
高鉄との交差地点での撮影を終わり、
機材を片付けていたら、
地元と思われる原チャリの兄ちゃんが
「虎尾の町に戻るのか」みたいなことを
言ってきた(と思う)ので、
歩いて戻る旨を身振りで伝えたら、
大変嬉しいことに虎尾の町
まで乗せてくれた。

ただ、ノーヘルの2人乗りが台湾では
いいのかどうか分からない上、
撮影機材を両手に抱えたまま足だけで
バイクを挟んでしがみついていたので、
いろんな面でヒヤヒヤした。
でも謝謝你!

すぐに街なかのイレブン屋があるところまで
戻れ、お陰で行程にだいぶ余裕ができた。
いや~、機動力は強いね~。

※写真に写っているバイクは
乗せてくれた人ではありません。
 
当初の計画では、虎尾からまた斗南
に戻ることにしていたが、
直接斗六に出る便があったので、
そちらに乗ることにした。

虎尾站には有人窓口があり、
そこでこの切符を買った。

せっかくの有人窓口なので、
ここでのきっぷが硬券だったら
クラクラくるところだけど、
んなわきゃないわな。

有人=硬券なんて発想がアブナイね。
 
バスは虎尾始発ではないので、
約20分遅れてきたが、都合よく乗れ、
約30分で「斗六總站」に着いた。

斗六總站は、台鉄の斗六車站の北口を
背にして左へ進み最初の角を右折して
すぐのところにある。
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